本を高く売るために覚えておきたい点で、本を適正な時に適正な場所で売るということがある。
何を売る場合でも同じだが、高く買い取ってもらえるのは買い手がほしいときにほしい物を持っていったときだ。考えてみれば当たり前なのだが、本の売り手が結構忘れてしまいがちなポイントなのだ。

古本屋がほしい本というのはすぐに売れる本です。売れる本というのは今、みんなが読みたいと思っている本。例えば発売されたばかりの新書のベストセラーなどはすばやく手に入れて読んだあと、すぐに持ち込めば高値で売れる。逆に時間が経てば経つほど、古本屋に持ち込む人が増えるので当然、買取価格は下がる。
買ったばかりの本はなかなか手放しにくいものだが、結局2回読む本は稀なはず。ここをすばやく決断できる人は手持ちの本を高く売れるのだ。
別の観点から、本の種類に関係なくても売るタイミングがある。通常、3月、12月は引越、大掃除の影響で本の買取りが多い月なので商品がだぶ付き気味、当然買取価格も安くなりがちなので避けたほうがよい。
また、どの店で本を売るかというのも大事な要素のひとつ。大規模チェーン店は別として、小規模な古本店は得意としている本の分野があることが多い。
例えばマンガ主体の店に、価値ある古書を持ち込んでも高く引き取ってもらえないということもあるし、書物、資料などを集めている古書店にマンガを持っていっても買い取ってもらえないことがあるのだ。
このような店で本を売る場合には、一度その店を見て店の得意分野を見極めてから持ち込む方が得策だ。
本を高く売る方法というわけではないが、古本を売る際にもうひとつ大事なポイントとして、本には売れる本と売れない本があるということを覚えておいたほうがよい。

本の破れ、カバーなし、など本自体に問題がある場合は売り物にならないため金額にはならないのは言うまでもないが、本の種類によっても買取り不可というものがある。
古本店によって取り扱い商品が違うことがあるので一般論になるが、通常、買取りできないものは、参考書などの学習書、分厚い百科事典など全集物、数年前の雑誌等々。(但し、雑誌の内容によっては思わぬ高値で売れるようなものもある。)
また、買うけれど安い、というのがハードカバーなど古い新書版の読み物や実用書、専門書。文庫本でも赤川次郎、西村京太郎、など人気作家の古いもの。この手の本は一山いくらという値付けをされることが多い。
繰り返しになるが、たくさん買い取ってもらうときにこれらのが入っていると、全体が引っ張られて安くなることがあるので、持ち込むときには排除しておいたほうがベターだ。
売りたい本がたくさんある場合は一度に持ち込む本の量を調整することも、本を高く売るために重要な要素だ。
たとえば300冊の本を1度に持っていくのと、100冊づつ分けて3回持っていくのでは金額が変わることがある。というよりも、まず同じ金額になることのほうがまれだ。
では、どのくらいの量を持っていけばよいのだろうか?
結論から言うと、一度の量としては、紙袋ふたつ、50~60冊以内くらいが適当だ。この量だと査定する側の古本屋のスタッフが正確に計算しやすいらしいのだ。それ以上量が増えれば、どうしても単価が下がる傾向があるらしい。
たとえば段ボール5、6箱ともなると、その場で計算する場合、タイトルと外観などから大ざっぱな計算になりやすい。一方、値段が安いと思っても、量が多ければなかなかまた持って帰るということも大変でしょうから足元を見られるということもあるだろう。
売りたい本の状態や種類を分けた上で50冊ぐらいを小分けにして持ってゆく。これが本を高く売るための持込み方と覚えておきたい。

本を高く売るためには売る本を整理して持ち込むのも有効な方法だ。
本の選別には、本の状態で分ける方法と、本の内容で分ける方法とがある。

本の状態で分けるということは、同じぐらいの古さ、痛み具合の本をまとめるということ。たとえば、状態が悪い本がたくさんある中に、最近発売されて間もないきれいな本が1冊あったとしても、古い本に埋もれてしまい、そのまま悪い本と同一に計算されてしまうことがある。
通常、店頭での買取り計算はできるだけスピーディーに行うのが基本、特に冊数が多い場合は一冊づつ査定するのではなく、十数冊の状態を見て査定をする。また、古い本と新しい本が混ざっている場合は古いほうを基準に査定をしがちなので、状態のいい本と悪い本を混ぜるのは損なのだ。
なので、最悪でも、きれいな本と悪い本とははっきり分けたほうが得策。もっと言えば、別々に持っていったほうがなおいいでしょう。
売る本を本の種類で選別するというのは、同じシリーズをそろえるということ。
そろっているはずのシリーズ物があれば、面倒でもそろえていくべき。と言うのも同じシリーズ、特に連続物などはバラバラの巻数になれば、まず「安くなる」確立が高くなるからだ。
たとえば10巻で完結のシリーズを持っていたとすると、これをバラバラに数冊づつ2回に分けて売るのはもったいない話。古本屋としても、そろっている、いないとでは、売り方、売れ方が大きく変わってくる。
あと数冊でそろう連載ものは、先に古本屋に足りない分を仕入れてから全巻持ち込むほうが得な場合もあるので覚えておきたい。

